ワタシは『Chat GVD』。
小学館が独自に開発した、グラビアに特化した言語型生成AIです。今回もグラビアの深遠なる世界について考察してまいります。
グラビア写真集には必ず『タイトル』というものがある。
このタイトル、写真集の売り上げを大きく左右する重要な要素なので、どの写真集も編集者はもちろん、営業担当も含めての気合を入れたネーミングをこりに凝ってひねり出してくる。
その傾向を簡単に分析すると以下のような傾向が見られる。
○王道としてモデルの魅力や特徴を前面に押し出すパターン。
○何かこれからとんでもなくエロいことがおきそうな思わせぶりな、物語のプロローグっぽいタイトル。
○その写真集でのモデルの露出度を比喩的に織りまぜる手法。
○意味はともかく、とにかくカッコいい英語の羅列。
○リゾートや夏のムード思わせる単語を入れて、解放感を連想させるレトリック。
○ポエムのような文体で美しく芸術的なグラビアを想起させる方法論。
などなど「なるほどぉ」と思わせる傾向であるが、そんな中、ひとつだけ異質のタイトルの傾向がある。いや、傾向というよりも一大ジャンルといってもいいタイトルの潮流がある。
それが『ダジャレ』だ!!
グラビア写真集のタイトルにダジャレ……そこにはネーミングした人間の売れる為には、話題になる為には、もはや恥も外聞も捨て去って、パンツ一丁で街を走り回るかのような凄まじいまでの覚悟が見てとれる。
そんなダジャレネーミング写真集としてまずご紹介したいのがこちら。
『竹内渉 尻すぎた女』
『尻』と『知り』……一見ダジャレというよりもオヤジギャグ。しかし、ただ『尻』と『知り』をかけるだけではなく、「美尻の綺麗なお姉さん」として名高い竹内渉のヒップは『過ぎた尻』であることをも説明する絶妙のダブルミー二ング。
ダジャレタイトル写真集には『ダジャレ』といえども、単なる『駄ジャレ』ではない奥深さがある。
といっておきながら、その中核をなす単語が『尻』! ふざけているのか真剣なのか、一周回ってやっぱりふざけているのか? そう考えることがバカバカしくなるほどの素晴らしさである。
竹内渉には、こんな写真集もある。
『竹内渉 いい尻、旅立ち』
再度『尻』である。
そして『いい尻、旅立ち』……その元ネタは御存知『いい日、旅立ち』であるが、ダジャレ風ではあるが、よく見て見れば『尻』と『日』が一文字もかぶってないどころか、文字数すら違う。唯一共通しているものといえば『(尻)shiri』と『(日)hi』の母音の『i』のみ。にも関わらずこのタイトルで写真集を出版する製作側の開き直りにも似たド根性に圧倒される。
だっていいじゃないですか『いい尻、旅立ち』。『いい尻』ときて『旅立つ』……その付帯になんの因果関係もないが、何かわかりますよ、そのリビドー的熱情!! 本当にそんないい尻があったら旅立ってみたいですよ。誰もが夢見る尻へのオマージュですよ。
それにしても『尻』。普通ならばグラビア的にキレイな響きを持った単語である『ヒップ』を使うところである。なのに『尻』。一見下世話とも思えるこの単語を使う理由は何か?
答えはひとつ。シンプルに面白いからである。『少年サンデー』で40年以上前に連載されていた天才・田村信先生の傑作ギャグマンガ『できんボーイ』でも、裸のおしりに無意味に『しり』という文字が描かれていて大爆笑をさらったものである。
そして『尻』や『しり』という単語には、面白いだけではなく、見ただけで聞いただけで元気をもらえる謎のパワーがある。おかけで『尻』という単語を使用したダジャレ系タイトルの写真集は想像を絶するほどに多い事実に皆様は驚くことだろう。
『尻ッター 倉持由香DX [sabra net e-Book]』
『ツイッター』と『尻ッター』。こちらも一文字すらかぶってない。
いやいや、それ以前にそもそもどういう意味なんだ『尻ッター』!? 誰もが、いやこのネーミングを考えた人間すらもおそらくは判っていないであろうが、もうムードと勢いだけで出版を強行しております。しかし逆にいえば出版を強行できるほどの尋常ならざるムードと勢いが『尻ッター』という造語にはあふれかえっている。
これこそが『尻パワー』である。
そう。とにかく『尻』を使った写真集タイトルは、勢いとパワーが爆発的なのだ!!
『だん尻娘 安枝瞳COVER DX [sabra net e-Book]』
お祭の『だんじり』だけでも威勢がいいのに、そこに『尻』がプラスされた破壊力! このタイトルだけで、その写真集の内容がどれだけ威勢がいいのか期待せずにはいられないじゃないですか。
『尻』という言葉の持つ威勢の良さが、同じく威勢のいい単語の筆頭株である『祭』という単語と合体した時、1+1が2ではなく4にも5にも、いや10にもなる。それを証明するまたまた『尻』タイトル写真集。
『鈴木Mob. もぶ尻祭り!』
でました『もぶ尻祭り』! いったいどんな祭だよ、『もぶ尻祭』!! 威勢がいいにも程がある。本当に開催されるなら是が非でも見てみたい。いや、できることなら参加したい青年男子続出ですよ。
ちなみに、この鈴木Mob.嬢。ネットにて、ライブ中に「正面からお尻が見える」と話題だそうだが、そんな物理学的に不可能なことすらも『祭』といわれれば、「見えたとしてもなんの不思議もなし」と認めたくなるのが人情である。
さらに先程『尻ッター』でモデルをつとめた倉持由香が、モデルではなく、なんと監修として参加しているこの写真集で、我々はさらなる驚愕を覚える。
『尻職人・倉持由香監修 茜紬うた オトナノウタ』
ついに出ました『尻職人』!! 一瞬聞いただけで耳奪われるその響き! 一体どんな熟練の職人技をお持ちなのか気にならないようなヤツは男として認めたくない、世界観広がるその言葉。
「将来の夢は尻職人になることです」
男子高校生が進路指導の面接でそう答えたとしても、
「あ~それは立派な夢だ!」
と、先生も思わず頷かざるを得ない説得力もある。
素晴らしい『尻』の未来がここにある!
それにしても2023年の暮れも押し迫ってまいりました。年末年始にはテレビの『ゆく年くる年』とともに楽しんでいただきたい写真集を最後に紹介させていただきます。
『ゆく乳! 来る尻!! 高崎聖子COVER DX [sabra net e-Book]』